セルフ・キャリアドックについて
- HOME
- セルフ・キャリアドックについて
セルフ・キャリアドックとは
セルフ・キャリアドックとは、キャリアコンサルティングとキャリア研修などを組み合わせて行い、従業員のキャリア形成を促進・支援することを目的とした総合的な取り組みのことです。
IT化の進展や国際競争の激化などにより、企業はビジネスモデルや事業内容の大胆な変化を迫られています。
そのため、従業員一人一人が社会や組織の変化を先取りする形で変革に対応し、持てる力を最大限に発揮していくために、自ら主体的にキャリアを考え構築していく必要があります。
企業にとっては従業員一人一人の職業能力の向上により、主体的に就業し、結果、生産性の向上、および組織の活性化にも繋がり、同時にさらに働きやすい職場環境の整備にもなります、さらに愛社精神の醸成や定着率の向上にも好影響をもたらすとも言えます。
キャリア研修の実施
多くの従業員に、効率的に、自身のキャリアの棚卸し、キャリア目標・アクションプランの作成などを行ってもらうために、キャリアコンサルティングに先立ち、集合形式の研修(キャリア研修)を行います。
対象従業員グループの属性に応じて、キャリア形成上の主要課題となるテーマを設定し、グループワークなども交えた能動的な研修を行うと、より効果的なものとなります。
キャリアコンサルティングの実施
従業員とキャリアコンサルタントが一対一で行う面談のことです。
上司などが人事評価などを目的に行う「定期面談」「業績評価面談」などと異なり、キャリア理論などに基づき、従業員の心理的な自己洞察を促し、キャリア形成のための方策を検討することを目的としています。
キャリアコンサルティングにおいては、従業員のこれまでの職務経験(仕事を通して成長したことなどを含む)、働き方で大切にしていることなどを棚卸しし、企業から求められる役割や責任、仕事に対する期待や不安などを確認します。
それらを基にしたキャリアビジョンや、その実現のための行動プラン(アクションプラン)も策定します。
現在の仕事に問題を抱えている場合には、その問題点を整理し解決を支援していきます。
会社への要望などを聴取した場合は、本人同意の下、会社側や上司などに伝達します。
仕事以外のプライベート面での課題がキャリア形成に何らかの影響を及ぼしていると考えられる場合にも対策を検討します。
キャリアコンサルティングの結果
キャリアコンサルティング対象従業員全体のキャリア意識の傾向や組織的な課題およびその課題に対する解決策の提案などが、キャリアコンサルタントから報告されます(個別面談の内容は、守秘義務により原則として報告されません)。
(1)組織として対応すべき課題
経営者などのリーダーシップにより、組織改善を目指し適切に措置を講じてください。
(2)個別従業員の課題
キャリアコンサルティングを受けた従業員が同意した範囲内で、本人が抱えている課題や職場への意見などが会社側にフィードバックされる場合があります。組織(または上司)から適切な支援を行ってください。
また、対象従業員に精神保健上の問題が認められた場合には、社内の福利厚生担当者や産業医、さらには外部機関(産業保健総合支援センターなど適切な専門家・専門機関)への紹介を検討します。
セルフ・キャリアドックの継続的改善
セルフ・キャリアドックを、よりよい仕組みにしていくために、継続的な改善を行っていきます。
対象従業員やその上司などに対して、キャリア意識や仕事ぶりに変化が出たかどうかを(アンケートなどにより)定期的にモニターし、以後セルフ・キャリアドックをどのように進めていくか(見直し含む)を検討し、体系化していきます。